携帯紛失、そして
今日は夕方からバイト先でミーティングがあった。
毎年恒例、”夏ギフト”ミーティングである。時間は一時間半。
内容は、夏ギフトの申し込み方及び、保護者(親)へギフト注文を行って欲しいとの要望、さらにギフト商品試食の3本立てである。
毎年内容は一緒なのだけれど、座っているだけで時給が出てその上試食もできるということで毎年参加している。
今年の試食は、ラスク・胡麻豆腐・みかんジュースだった。
ラスクは定番なのだけれど、後ははじめて。どれも美味しかったな。
今まで、親が郵便局員ということで、ギフトの注文は断ってきた(親も郵便局員ということで営業ノルマがあるため)のだけれど、毎年試食だけ頂いているわけにもいかないので、今年は親にギフト注文していただくよう頼んでみることにしよう。
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さて、ミーティングの後は友達二人と飯行く約束があったのでそこに向かった。
初めて行くお店で場所がわからなかったので、バイクにスマホを取り付けナビ代わりにして向かった。
ここで、携帯がロストするわけなのだけれど、知る由もなく。
お店につくと、2人が外で待っていた。
ミーティングが長引いちゃって、20分ほど待たせてしまっていた。申し訳ない。
店内に入ってしばらくして、スマホがないことに気づく。
焦る。でも、心の何処かで、すぐに見つかるだろう、どうせ座布団の下にでも隠れているのだろうと思っていた。
ご飯を食べ終わった後で本格的に捜索に入る。店の座布団の下、床、机の下をくまなく探す。
・・・ない。
このあたりで結構焦ってきた。
そういえば、店に向かう途中から、スマホの姿を確認していなかった気がするのだ。
店を出た後は、友達も協力してくれるとのことで、一緒に探すことになった。
大体、落とした場所の目星はつけていたので、僕の携帯に着信をかけてもらいながら探す。だいたい一時間ほど探したように思う。
結局、見つからず。友達は明日朝から用事があるようなので、お礼にジュースを購入して別れた。
バイクにのって探すだけでなく歩いて探しまわったのに見つからなかったので、気が滅入った。
一旦帰宅して落ち着いて作戦を考えることに。
結局、諦めて、携帯補償システムを利用しようということになった。けれども、それには警察に紛失届を出す必要があるらしい。
ということで、11時半過ぎから交番に向かった。しかし運悪く巡回に出ているようで、不在の立て掛けがされていた。仕方ないので待つことにした。
待つこと一時間。帰って来る気配なし。明日も予定があるので家に帰ることにした。
しかし、帰宅後、もう一度探してみようと思いたち、ネットで遠隔探索について調べる。
もちろん、キャリアであるドコモに紛失直後問い合わせてはいたのだけれど、ドコモから遠隔探索してもらうためには事前の同意が必要で、それは端末からしかできないらしい。
よって、キャリアに頼らない検索が必要であった。
調べると怪しいアプリやらがじゃんじゃん出てきて、こうしている間にも端末のバッテリが減っていることを考えると焦ってきた。
端末のバッテリが切れたら終了である。電池がなければ端末の位置を知る方法は完全になくなってしまう。
30分ほどネットサーフィンをした所、ある情報を掴むことができた。
”Androidデバイスマネージャー” である。サイトは下記の通り。
https://www.google.com/android/devicemanager
なんでも、Android端末にGoogleAccountの紐付けがされてあった場合、位置情報の表示ができるらしいのだ。
これぞ求めていた機能である。さっそくサイトにアクセスして位置情報の取得を行う。
しかし、何度取得ボタンを押しても位置情報が取得できない。
よって位置情報の取得は諦めることにした。
次いで、着信機能を使う。これは、大音量で着信音を鳴らすという機能である。
ボタンを押すと、数秒後、”着信音を鳴らしています”との表示が出た。
これを使うしかない。着信音は最大5分間鳴らし続けることができるようで、裏を返せば5分以内に探さなければならない。
友達に頼めればいいのだけれど、GoogleAccountのパスワードを教える必要がある上に時間も時間だったので、自宅で着信音を鳴らした後5分以内に探す必要があった。
朝まで待っていては、それこそ端末の電池が切れてしまう。
ボタンを押した後、猛ダッシュで着信音の出処を探す。
こんなにダッシュしたのは人生でも早々ないと思う。
落下予測地点の広さは約1km。ある程度絞って探す必要があった。
これは本当に勘なのだけれど、なんとなく出発地点であるコンビニよりの方に落ちている気がした。
走ること数分。聞き覚えのある着信音が聞こえるではないか!
道路からかなり離れた落ち葉の上に、僕の携帯はあった。
裏側はひどくひび割れていたけれど、液晶は無傷で、カメラも生きていた。
60キロ近いスピードでアスファルトに放り出されたことを考えれば、奇跡としか言い様がない。
さらに、残りバッテリが15%だったことを考えると、まさに幸運だったのだろう。
探すこと4時間。僕は携帯を見つけることができた。