にちじょう

なにげないひびを、つらつらと

Stay Hungry. Stay Foolish.

ジョブズの言葉だ。

 

今までなんとなくわかっていたようなことだけど、自己解釈したので書いておく。

 

まず、小説から考えてみよう。小説って、文体が人それぞれで、癖が強いひとなんかは、読んだだけれ誰か当てられるほどだ。

巷には、自分の文体が誰に似ているか判断するWebサイトもあって、面白いことに自分の文章どれを上げても、ピタリと同一人物が出てくる。

 

なんでこうなるんだろう。

芸術家っていうのも、そういうケがある。ピカソとかまさにそれで、一瞬で分かっちゃうよね。

写実主義だった頃の若いころは除く)

 

さて、どうしてこうなるのか、だ。

みんな経験があると思うけれど、自分の枠みたいなものがあると思う。

例えば、僕のこの日記にしてもそうだ。統計とってみたら、起承転結とか、その辺りの構造は一緒だと思う。

 

小説家は小説家に、芸術家は芸術家に、それぞれの”味”がある。でもこれは、”灰汁”、”癖”と同義だ。

それを意味した言葉が、”Stay Hungry. Stay Foolish.”であろうと僕は解釈する。

 

つまり、安住するな、ということだ。

人間、慣れの過程で、自分が楽なように、そして費用対効果が最大限になるように無意識化で何かを行うときのプロセスは調整されていく。

プロセスが固定されていくから、アウトプットされたものにはそれが反映され、その人の”色”、”灰汁”、そして”作品”となるのだ。

 

ものを作る作家として、当たる人は、思うに行き着いた果ての”色”が、大衆的に好まれただけだと思う。

小説なんてその例だろう。題材は違うにしろ、文体を好む人は多いから、その人の小説を買う。相性が良いから、売れる。

でも、これではダメなんだ。

 

人間は俗物だ。常に刺激を求めている。つまり、”飽き”が必ず伴う。

 

変革が必要だ。そうジョブズは言っている。

飽きさせないためには、常に自分を変えていく必要がある。自分のプロセスを変えていく必要がある。そうして、出来上がったアウトプット、作品を変革していく必要性がある、と言っているのだ。

 

先ほど、”色”があたった小説家は売れるといったが、小説家も、”色”を同系色に保った上で、”色”を変える工夫を行っているに違いない。それこそ、ジャンルを変更したり、起承転結の結の部分を変更したり、ひとによって様々だろう。

 

安住してはいけないのだ。そうジョブズは言っている。