インドでトイレを5時間我慢した話
なんで今頃この話書くかって?
ニコニコ動画でさ、
最近妹の様子がちょっとおかしいんだが
ってアニメを見たのよー。
そこで、放尿シーンがあったからさ。
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ことは去年の夏休み。
インドは暑い。ただ暑いだけじゃなかった。
冷や汗だ。なぜ冷や汗かって?
そりゃ我慢してるからだ。
何をって?
そりゃ、小便さ。
わすれてた、大便も我慢してた。
場所はどこだって?
バスの中さ、揺れるバスの中だよ。
バス、日本のバスとは全然違って、めっちゃ揺れる。揺れまくる。
道路状況劣悪で、普通に跳ねるんだ。それでおいて、バスにサスペンションなんてありゃしないってくらいガタガタ揺れる。
揺れが、膀胱を掻き立てるんだ。
---爆発3時間前
俺は我慢していた。約2時間前から、ちょっと小便を催していたんだ。
でも、みんなとカードゲームしたりして楽しんでいたら、気にならなくなったんだ。
でも、しばらくして、ふと胃部に不快感を感じたからズボンのベルトを緩めたんだ。
そしたらさ・・・便意と尿意が同時に襲ってきやがった。
あるじゃん?トイレ行きたくてベルト緩めたら、余計トイレ行きたくなる現象。
あれの上位互換さ!
---爆発2時間前
みんなと楽しくしゃべることが苦痛になってきた。だんだんみんなから心配される。
「大丈夫か?」
「どこか調子悪いのか」
「「・・・大丈夫・・・」」
まだしゃべれる、しゃべれるうちは平気だ。自分を励ます。でも、確実に冷や汗をかいてきている。ケツ汗もやばい。早めのうちに、相談しておこう。
「「Excuse me!」」
俺はバスの運転手に声をかけた。
「「ここらへんに、トイレありませんか?」」
「あ?トイレなら、さっきの市街地にあったけど、ここから先はハイウェイだから全然ないぜ!」
ファッ?!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
俺の脳内に恐ろしいほど鮮明な妄想が駆け巡る。
”ペットボトルに放尿している俺”
きもちいいんだろうな^~
”窓から放尿している俺”
インドなら不自然じゃないかも^~
でも、大便はどうするんだ・・・?どうすればいい・・・?
ハッ?! 小便だけなら立小便でもいいけれど、大便もしたいんだった。
その時、俺の選択肢から、立ち小便は消えた。
道路の揺れと、尿意が、シンクロする。
---爆発1時間前
汗だ。額から汗が落ちる。心なしか、涙も浮かぶ。
「おい、マジで大丈夫かよ?」
「バスの運転手なんて言ってたんだ?」
「「この先しばらくトイレないってよ・・・」」
「つらいな・・・」
この土壇場で、留学メンツの一人が、おちょくって、俺の下腹部をつついてきた。
「「やめろ!!!!!!!!!!!!!!」」
あまりの尿意と便意に俺は声を荒げた。
このままでは漏れる。大脳からの命令ではなく、半ば脊髄反射で声が出た。
脊髄反射でうんこがでなくてよかった。
もう一度バスの運転手に話しかける。
「「まだですか???」」
「あと1時間くらいだね」
俺は死を確信した。
このまま社会的に死のう。
そうだ、いっそのこと・・・!
バスの揺れに身を任せ、俺の便意と尿意は最高潮に達した。
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そのあとのことは覚えていない。
気が付くと、バスはぼろいホテルの前に止まっていた。
やっと!トイレができる!!!!!!
友人からトイレットペーパーを借り、恐ろしいスピードで・・・
嘘をついた。あまり急ぐと、自分の走る振動で漏れてしまう。
恐る恐るトイレへと向かう。
だが・・・トイレがない。
ホテルにはトイレがないらしい。ならどこに・・・?
よく見ると、ガイドが指をさしていた。
その方向には、ぼろい小屋が。
開けてみると、床は一面茶色。だいたい、おおよそ、床の物体は想像はつくが、この際そんなこともいっとられん!
気張る。
「「あぁ^~~~~~~~~」」
出る、出る!
合わせて、小便も出る。
「「あっ、あぁ^~~~~~💛」」
超、きもちぃ^~~~~~~~~~~
小便、2分くらい出ていた。
たぶん、生涯で一番長い放尿だった。
幸福感に浸っていたが、ふと気が付いた。
トイレットペーパーの量が足りない。
インド、香辛料が豊富なので、うんこもそれ相応のものになる。
森5郎*1食べた後のうんこといえばいいか、ああいうねちっこいタイプのやつだ。
拭いても拭いてもついてきやがる。
かくなる上は、水で・・・!
蛇口をひねる。
・・・んっ?
・・・水が、でない・・・。
もう、終わりだ。
終わりだ・・・。
茶色い物体を付けたまま、バスに戻ろうと思ったそのとき!
後ろポケットに柔らかい感触が!!!
こ、これは・・・ポケットティッシュじゃないか!!!(Made in JAPAN)
神様、仏様!
この時ほど感謝したことはない。
日本製のティッシュはやわらかいな、なんて思いながら、お尻をやさしく拭く。
ーそして、無事、俺はトイレを済ませることができた。
肝心のうんこだが、水が出ないので流せない。
トイレットペーパーも流せない。
たぶん、いまも、あの場所に、あの小屋の中に、俺の排泄物は確実に存在しているだろう。
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余談だが、トイレから出ると、インド人の方がミネラルウォーターを持って待機してくれていた。
手をかざすと、水をかけてくれた。
インド式、全自動蛇口である。
汚い言葉なうえ、汚い内容ですみません。
ーお わ り
*1:滋賀で有名な、次郎系ラーメンの特盛